認定登録制度
現在、防球ネットには管理基準が確立されていない為、既設の防球ネットを調査する際に図面や当時の資料がない場合が多く見受けられます。
その為、防球ネットの改修や補修工事に構造的な根拠や的確なアドバイスができないだけでなく、隣接する擁壁や法面等の付帯工事における対処方法にも明確な回答が難しいこともあります。
これらのことから、当協会では防球ネットの維持管理方法に対するルール又は何らかの制度が確立されるまで当協会会員への有償サービスとして、施設登録制度を試験的に行います。制度の内容は以下の通りとなります。
防球ネットに対する初めてのPDCAサイクルにより、指針及び管理方法を確立させていきたいと考えておりますので、ご協力の程よろしくお願い致します。
制度内容
認定の範囲は計画段階(設計・構造・計画の変更)とし、施工に対しては範囲外としています。
内容は以下の6点になります。
- 申請された計画が構造及び仕様の部分で協会の指針に適合しているか確認業務を行います。
- 計画の中でより良い方法や製品がある場合はアドバイスを行います。
- 認定を取得した製品に対して認定書と審査結果書を発行します。
- 一度認定を取得した計画は、どの段階においても設計変更を行う場合に無償で再検討が可能です。
- 施工した業者が協会員の場合には、認定シールが発行されます。
- 設計図、構造計算書、審査結果書の3点が協会に保存されます。
管理者様からの声を反映して

構造計算やネットの仕様を見ても該当施設に適正なものなのか判断できないです…



図面と構造計算書を協会の指針と照らし合わせて確認し、問題のないものを認定品としています。計画確認のセカンドオピニオンとしてアドバイスを行います!



製品の変更、規格の変更、寸法の変更時に問題がないか判断できないのですが…



一度登録された製品は登録された協会員ではなくとも(協会員以外でも)変更確認を行えます。例えばA社が認定品にて設計を行い工事ではB社の製品を使う場合に計画品が同等であるか?構造、規格的に問題ないかをアドバイスします。これは管理者でもB社でも当協会に確認ができます!(無償)



施工方法まで管理は可能ですか?



現状では難しいです。当初工事まで管理を行う予定でしたが人員、時間、費用の問題で難しいことが判明しました。施工に対する制度は協会内での勉強会及び資格制度に発展させることで対応する予定です。
表記方法
鋼管柱の場合は地面から1m程度の部分にシリアルナンバー付き協会シールを貼り付けます。
コンクリート柱の場合は規格碍子部分に協会シールを貼り付けます。
貼り付け個所数は1個所/20本とします。


シール見本
(鋼管柱)


シール見本
(コンクリート柱)
対象施設
2024年6月以降に新設されるH=15m未満の防球ネットを対象とします。